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武蔵野大学 摩耶祭 2025

2025年10月11日・12日に開催された摩耶祭のテーマは「LINK to Beyond」。
学生や地域・学生同士が“つながる”というテーマが、企画や会場づくりの随所に表れていたように感じられました。

子ども目線のフェス空間

摩耶祭の客層は、家族連れや子どもが中心です。
キャンパス内を歩いていると、手を引かれて歩く小さな子どもたちの姿がとても多く見られました!

敷地は広く、噴水のある開放的な空間もあり、全体的にやわらかく穏やかな雰囲気です。
ちょうど隣接する付属保育園の運動会が同日開催されていたこともあり、キャンパス全体が“地域のお祭り”のような空気に包まれていました。

ステージも企画も、徹底して「わかりやすく・楽しい」

摩耶祭では、カラオケバトル・ムサレンジャー(ヒーローショー)お笑いライブなど、誰でも直感的に楽しめるイベントが充実していました。
さらに、俳優の莉子さんによるトークショーも開催され、若い世代の来場者の注目を集めていました。
専門的すぎない、ちょうどよいエンタメ感が、この大学祭の魅力だと感じます。

子ども向け企画も多く、エアバルーンやトランポリン、ボードゲーム企画など、楽しくワクワクする企画が盛りだくさん!

ガールスカウトの出店では、小中学生の女の子たちが参加しており、大学祭でありながら“地域イベント”としてしっかり機能しているのが伝わってきます。

模擬店と企画展示。数より“体験重視”の構成

摩耶祭の構成は、模擬店:26団体、企画展示:17団体。一つひとつの体験の質を大切にしている印象です。
中でも人気だったのが、モクテルを提供する「Hand to Hand」。白衣を着て元気に呼び込みをするスタイルが目を引き、次々とお客さんが並んでいました。
そのほか、クレープなどの定番グルメもあり、全体的に価格が安めなのも家族連れには嬉しいポイントです。

また、模擬店の中からグランプリを決める「まやしゅらん(模擬店グランプリ)」という企画もあり、学生側のモチベーションづくりとしても面白い取り組みだと感じました。

学生運営の“裏側”に見えた本気度

運営に関わった学生からは、こんな声も聞けました。

「今年から協賛や広告の方法を変えたので、変更が多くて戸惑いました。雨でパンフレットが配れなくなった時も、企業さんの広告としての役割を果たすためにポスティングを行いました」

トラブルがあっても、その場で考え、動く。その姿勢からは、“大学祭=イベント運営の実践の場”という側面が強く感じられました。

「つながり」を体験できる大学祭

摩耶祭は、学生・子ども・保護者・地域が自然につながる、とてもやさしい大学祭でした。
派手さよりも、安心感!規模よりも、体験の深さ!
そんな価値観が伝わってくるからこそ、「また来たい」と思える空気が生まれているのだと思います。

LINK to Beyond——
そのテーマ通り、世代を越えて心がつながる大学祭でした。


◆摩耶祭 公式サイトはこちら
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